内部統制のお話
内部統制…
2006年ころからでしょうか?米国の大規模粉飾決算発覚後、そのようなことが起きないようにする仕組みが日本にも入ってきました。
その頃は本部におり、パイロット会社で聞き取りを行いながら、各会社にも協力をもらいながら試験的にフローを作成し、それを全国展開し、それを元に各会社版を作成してもらう。
そんな感じで手探りで進めました。
それぞれの会社でそれぞれのやり方でそれなりの不正防止のシステムを構築してきたことから、そんなんちゃんとやってるよと当初は手間だけかかるものと捉えられていたと思います。
また、会計士監査の対象となることで『会計士さんに怒られるしな』という感じで取り組んでいました。指摘されることといえば『フローに書いてある帳票名が実際と違う』とか『設計課長の印鑑と書いてあるが工事課長じゃないか』とか形式的なものであったせいかもしれません。私自身も指導する立場でありながら、そういうところだけ指摘して、そういう気持ちがありました。
今となっては意外にそういうことも大事なことと思っているんですけどね。
今ではだいぶ良い意味で慣れてきて、スムーズに進行できるようになりました。
ただ残念なのは、もっと細かい業務まで落とし込んで、逆算みたいな感じで改善していけないかなということ。そうすればもっと意味が出てくるのかなと個人的には思います。なかなか暇はないんですけどね。
年度末ということで会計士による内部統制監査も近づいてきたので思い出してみました。